CR真・花の慶次2 L4-VH 特別分析

スペシャル特集

12月の目玉機種としてCR真・花の慶次2がいよいよ納品されます。この機種はメイン機種として今年最後の注目機種ですが、納品前から3D表示の美麗さ・迫力に注目が集まっており、話題となっていました。それと同時に転落抽選機種という冒険も同時に行っており、これも是非を問わず注目されています。果たしてこの機種が無人の野を行くのかそれとも朽ち果てるのかスペック面から追ってみたいと思います。

①初当たり時継続率56.4%→右打ち時継続率68.8%
この右打ち時継続率68.8%は65%ループ100回時短付の74.4%と比較すると低いのですがST機の牙狼が初当たり時47.3%、右打ち時64.9%であることを考えると確変率の変化するタイプの中では割と取っつき易いスペックの部類であるかと思います。

②MAX・TY1860個前後
MAXラウンドは16ですが14個賞球9カウントという事もあり、おそらく実質TYは上記のような数字になるかと思います。現在市場に出回る機械が2400個(実質はそれ以下)のTYをアピールする機械が多い中でかなり見劣りする箇所です。ただ他機種の2400個も特図2で100%という意味合いではないので、花の慶次は不安定な2400個より安定の1860個選んだと思われます。計算が立つという意味では慶次の方が安定感はありますが、突発的な出玉の勢いは2400個機種には勝てません。また、今年8月に導入された牙狼ゴールドストームは導入後予想以上に稼働は伸び悩みましたが、その要因の一つにファンは『牙狼の差玉性能に対するイメージと大きな期待感』またそのギャップが大き過ぎた点も有ったと思います。当然慶次ファンも同様に爆裂機種イメージの強い機種ですから多少拍子抜けする可能性を拭えません。この辺の選択はファンによっても分かれる所でしょう。

③単発時の平均TYは700個弱
特図2の右打ち時の振り分けにボリュームを置きすぎると、どうしても真・花の慶次2のように特図1に皺寄せが来ます。①の項目で単発率を抑えている事が分かるので、単発発生頻度自体を下げる方向で失望感を下げる作り方をしている部分は、牙狼や大海(敢えて牙狼と大海を同一視しています)とは対極です。この辺もファンの考え方次第と言えましょう。

④転落抽選であり、TSAが悪い
この真・花の慶次2という機種はそれでなくてもTSAが145.3と非常に悪いのですが、転落抽選であることも相まって、HCデータ上では178前後のTSAとなりそうです。これはライトミドル機と同等のTSAです。ここからが問題で普通に考えると特賞間が非常に間延びして、瞬発性の要求されるミドル機の市場では受け入れられない可能性が浮上します。ただ前作の花の慶次L2Vも137.7と非常に辛いTSAを非常に高いSA(実測26でした)に設定し、又それに付随する単調さを吸収する電サポ時の演出で乗り切っている経緯があり、尚且つ今回は3D演出ですから無難にこなしていることは想定できます。又ST機の残り電サポ回数の少ない領域でのハラハラ感を電サポ100回転後の転落と特賞の葛藤というスペックに置き換えたとすれば、新たなスリルを生みだしている可能性もあります。ここは非常に重要なポイントであり注目したい所です。

①から④で真・花の慶次2 L4-VHの特性を述べましたが、絶対やってはならないのはBAの削減かと思います。せっかく特図2ALL16ラウンドという計算の立ちやすいスペックを作り上げているのに、最悪無限電サポに匹敵するとも呼べる長いで電サポが発生する可能性のあるこの機械で、電サポ時の球減りが多いのでは全てを台無しにしてしまいます。ここは注意したい所です。随所に冒険の形跡の認められるこの機種登場を待つとともにファンが機械に求めるものが何であるか、何に対して不満を持つのか如実に物語ってくれそうな機種だと思います。

さて、次に機械の差玉性能を推し量る上で重要とされるMYについてお話をしようと思います。MYとは皆さんご承知の通り1日の稼働の中で、その日1回の初当たりで期待できる最も大きな獲得玉数の事で、出玉グラフで言うと上昇グラフの最も上昇幅の大きい部分を言います。これと対比されるのがM♢です。この数値は稼働状況や遊技釘整備状況(納品時の状態)でも異なりますが、スペックを知る上で重要な指標となります。ここでは概ねの値が分かっている他機種のスペック要素とMYとの因果関係を探り、真・花の慶次2の位置付けを示してみたいと思います。

データ1

データ1では各機種の数値を項目別で比較しました。

説明として
【モードTY】とは初当たりから単発以外となる当たりのTYです。
【モード突入率】とは単発意外となる当たりの突入率です。
【特図2MAXT1Y】は実獲得玉数で記載してあります。又GANZはMAX-T1YとRUSHが付随するので合算値としてあります。
【特図2MAX比率】とは特図2の中でのMAXTYの振り分け率です。

グラフ1

グラフ1はデータ1をグラフ化しました。
横軸は機種名で
1=GANZ,2=北斗7、3=不二子2、4=慶次2、5=リング2、6=牙狼
となります。
①【水色】のMYは【緑色】のMAX TYとの関連性が強い事が分かります。
②GANZを除くと【黄色】の単発時TYの増加が【水色】MYとは反する減少の動きをします。
③それ以外の項目(モードTY・平均TY)はそれほど関連性はなさそうです。

グラフ2

次のグラフ2は、【青色】モード突入率で【橙色】が特図2MAXラウンド比率です。

① モード突入率が低くいと、突入後の出玉還元率は上昇するのは当然だと言えますがMYとの関連性はそれほど大きくありません。
② 特図2MAXラウンド比率が仮に低くても、MAXTYの値が大きい方が、MYも大きくなる傾向にあります。振り分け率が高くても肝心のMAXTYの値の低い機種よりも、MYが大きくなりやすいという事も言えます。

総合的に判断すると、不安定要素・不確定要素の高い機械の方がMYは大きくなりやすいと言えそうです。この辺はパチスロ5号機のART機と似たようなコンセプトであると言えます。

ここで真・花の慶次2の位置付けを考え一言でいうと、安定志向であるということです。

その特徴はグラフ1【橙色】のモードTYが比較的大きいのにも関わらずMYが他の機種よりも小さい所に表れています。換言すると高い水準のTYを得ることが多いが、逆に突発的な爆発力に乏しいという事です。

グラフ2の【青色】モード突入率は比較的低いのですが、突入後の安定度はイメージが付きにくいかもしれませんが、海シリーズに近いとも言えます。

さて、このような特性を持つことが想定される真・花の慶次2ですが、ゲーム性の特異性にも注目しなければなりません。慶次2の特徴は転落抽選タイプとなり、過去にも何機種か登場しましたが、このメインミドルというカテゴリーでは珍しいものです。大方のファンはSTタイプの次回迄継続確変タイプに慣れている為、このようなスペックを遊技するのが初めてという人も多いでしょう。

ここで運用上の注意点ポイントとして
①初当たり後の電サポの演出上で確変と通常時短を明確に表現していれば問題ないが、そうでない場合初当たり後の引き戻し率が非常に低いと誤解されかねない。

②100回転後も電サポが続けば確変確定なのですが、当然転落すれば電サポ終了となり
確変確定なのに終了したと納得しないファンがクレームをつけかねない。

③ファンの持つ花の慶次に対する爆裂イメージと真・花の慶次の安定志向性能のギャップを埋められるか?もしくは多少不安材料であるこの部分を演出力で埋められるか?

④低確率時1/319.7、高確率時145.3と高確率が悪く電サポ回数100+αということで、非常に長い電サポ時間が想定されます。このような機種はBAの値が平均TYに大きな影響を与えるだけではなく、実際に遊技するファンの心象を左右する重要なポイントとなりますので、この点は十分取り扱いには注意したい所です。

まとめ
今回の真・花の慶次2の運用については上記のようなユーザーの不満・不信感が起きないようゲーム性の認識の徹底が必要となりそうです。

今回は今注目の集まる年末最後のビックコンテンツ【真・花の慶次2】の特徴について、公表されているデータを用いて他機種と共に比較分析してみました。来年以降も新しいタイプの機種や注目機種も登場すると思いますので、今後も機種運用のお役に立てるように独自目線で30000発サイトにて機種分析を行なっていきたいと思います。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。