「P北斗の拳8覇王」~「CR真・北斗無双」が残る中で

サミーより、「北斗の拳」シリーズの最新作「P北斗の拳8覇王」が発表されました。「北斗」シリーズとしては、2017年の「~7転生」以来、約3年ぶりに登場するナンバリングタイトルとなります。

本機種は「覇王」というサブタイトルにもある通り、継続率よりも出玉感を重視したスペックを採用しており、10R確変大当たりと小当たりRUSHの連鎖が期待できる「究極神拳RUSH」を大量出玉獲得の契機としております。10R大当たりに大当たり~次回大当たりの増加分を含めた、「究極神拳RUSH」1回あたりの獲得出玉期待値は約2800個(約1500個+約1300個)となり、小当たりRUSH搭載機らしい出玉のボリューム感を十分持ち合わせていますが、同時に小当たり確率を約1.19分の1、1変動あたりの増加出玉を約25個とし、RUSH消化中のスピード感にこだわった点も特筆されます。これにより、理論上では、10R大当たりの消化時間約3分、RUSH中における次回大当たりまでの所要時間約3分を併せた約6分で約2800個(約1500個+約1300個)の出玉を獲得できるようで、連荘消化時間の間延びや出玉スピードの遅さが常に指摘される新規則機の中で、優位性を発揮していくことでしょう。

現段階では、出玉獲得や連荘消化の速さにこだわった機種が実際の営業にどの様な影響をもたらすか判然としていないこともあり、スペックの良し悪しを判断する際、どうしても「継続率」や「出玉」に目が向いてしまう風潮にありますが、今後の新規則機において、“ユーザーに間延びや遅さを如何に感じさせないか”は1つの課題とも言え、この「スピード感」がスペック判断に関する新たなアプローチとして、より重要性が高まることも想定されます。

 

ゲーム性や演出に着目すると、作品の中でも「拳王編」をメインに演出を構成していたこれまでのシリーズ機に対し、今作では、作品の全てのエピソード「拳王編」「天帝編」「修羅の国編」のほか、2006~2008年に全5作で制作されたアニメ「真救世主伝説 北斗の拳」の最終章「真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝」に登場するバトルやキャラクターを盛り込み、演出全体の大幅なボリュームアップを図りました。さらにこれらのエピソードは通常時、確変中共に4つの演出ステージで区分けすることによって、露出の偏りも抑え、「拳王編」以外のエピソードをおまけ程度に付加していたこれまでのシリーズ機よりも、より多彩なバトルを体験できる様にしています。

「北斗の拳」の場合、「拳王編」とその他のエピソードとの間で認知度や人気に大きな隔たりがあり、今作の演出について「マニア化した」と捉えるユーザーもいるかもしれませんが、いずれのバトルも個々のキャラクター性やバックストーリーがきちんと描かれており、「拳王編」しか知らないユーザーであっても興味を損ねることなく、十分に演出に浸れるでしょう。

また、「キリン柄のハズレが目立つ様になった」など、ここ最近のシリーズ機で指摘された不満要素を改善すべく、「秘孔システム&最強ケンシロウ」をチャンスアップのポイントに設定し、「待ち」となる演出も明確にしました。

この様に、歴史の長いシリーズ機に起こり得る「マンネリ感」が上手く払拭されており、長年、シリーズ機を打ちこんでいる北斗ファンであっても、真新しさや新シリーズらしさを存分に感じられるかと思われます。

◆「CR真・北斗無双」が残る中で

今作は、演出の新規性が強く打ちだされているため、導入時は、既存の「北斗」ファンと新台目当てのユーザーの双方を取り込む様にして高い集客を記録し、盆商戦明けで落ち込んだ遊技客数や稼働を回復させることにもある程度貢献していくと予測されます。

しかしながら、現在の「北斗の拳」シリーズにおいては、「CR真・北斗無双」という大きな壁が立ちはだかり、「一定期間後にユーザーが回帰してしまう」という大きな問題に直面しております。本来であれば、新規則機への完全移行も視野に入れ、主軸機の1つとして育成していくことが理想的ですが、閑散期に突入する時節的環境も考慮すれば、昨年登場した「CR北斗無双第2章」の様な推移を辿ってしまう不安は拭えず、現在、本機種に対して「大きな期待はできない」という先入観が生まれてしまっているのは致し方ないことかもしれません。

 

とは言え、9~11月の閑散期を乗り切ることを想定した場合、少なくとも年末商戦向けの大型タイトルが登場する12月初旬までは、ユーザーに本機種への遊技習慣を植え付け、「CR真・北斗無双」への完全回帰を少しでも遅延させる対策が必要とされます。特に今作については、作品の主要エピソードを網羅した演出面が「CR真・北斗無双」との大きな差別化ポイントに挙げられるため、「北斗」ユーザーの中でも、パチンコが登場する前からコミックなどで作品を熟知しているコアなファンに重点的に訴求し、固定ファン獲得に努めていきたいところです。

 

また、現在の「CR真・北斗無双」については、導入規模や運用方法に応じて、商圏内での「強弱関係」が明確になっている節も見受けられます。「CR真・北斗無双」が苦戦している店舗においては、本機種の投入でテコ入れを図り、「北斗」コーナー全体を盛り上げていくことも視野に入れた方が良いでしょう。

 

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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