「Pあの花」~ライトミドルの入替について

サミーより、新機種「Pあの花(販売名:あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない)」が発表されました。

本機種のコンテンツである「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」は、2011年4~6月にフジテレビ系列の深夜枠で放映されたアニメになりますが、様々な資料によりますと、幼馴染の死という過去を抱えた若者たちの淡い恋や罪の意識、絆や成長を描いたノスタルジックかつドラマティックなストーリーが好評を博し、ブレーレイなどの関連商品が高セールスを記録したほか、舞台のモデルとされた埼玉県秩父市への聖地巡礼が行なわれるなど、ファンの間で熱烈な支持を獲得していったそうです。

 

この作風を反映する様に、SPリーチにおいては、主題歌や印象的なセリフ、導入ムービーを織り交ぜながら、作品の名シーンをじっくりと描き、プレイヤーにストーリーの持つ感動や郷愁を誘う見せ方が施されています。また、演出内には、夏祭りと浴衣姿をテーマとしたオリジナルの映像とストーリーも収録されており、作品のファンには演出に対する高い満足感が存分に得られることでしょう。

その一方で、キャラクターの特徴やオリジナルの用語を紹介するテロップがほぼ毎変動出現したり、色変化、群など、現在のパチンコで定番化しているチャンスアップ系演出を軸に信頼度を高めたりすることによって、作品を詳しく知らないパチンコユーザー、或いはパチンコのビギナー層やライトユーザー層の遊技にも対応しています。特に後者に関しては、盆商戦の直前に導入されることもあり、パチンコにあまり触れたことのない純然たる作品ファンの遊技へと繋げていく上で有利な材料になるかもしれません。

 

スペック面では、通常時の普通図柄当選を機に2種大当たり抽選が行なわれるギミック「あのはなちゃんす」を設けていますが、基本的には、オーソドックスな高継続の1種2種混合タイプを採用しています。1回転の時短+最大4回転の消化状態「かくれんぼちゃんす」を突破し、7回転の時短+4回転の消化状態「龍勢RUSH」で大当たりを高ループさせるという塊の構築に至るプロセスは「~シンフォギア」と似ており、スペックの概要を即座に理解できるユーザーが多いと思われます。

 

この様に、本機種はパチンコ初のコンテンツを起用していますが、スペックやゲーム性において、複雑さを感じさせる箇所を極力排除し、ユーザーが特別な知識を必要としなくても、映像や演出を純粋に楽しめる様に配慮されています。導入した際には、作品のファンに映像をじっくりと鑑賞させて固定化を図ると同時に、映像を見たユーザーが作品に興味を持ってもらえる様な施策も施し、作品のファンを増やしていきたいところです。

 

◆ライトミドルの入替を考える

現在、パチンコの営業や入替を考えるにあたり、どうしてもミドルタイプに優先的に目が行ってしまい、ライトミドルへの対策が二の次になってしまっている店舗が多いかと思われます。ミドルタイプは話題機種や大型タイトルが多いだけでなく、高い集客と売上、粗利が見込める、いわば“営業の軸”でもあり、ある意味、止むを得ないことかもしれません。

ただ、ライトミドルに関しては、かねてから多品種(=多数のラインナップ)を少台数ずつ設置してコーナーを形成する“バラエティ化”が一般化しており、2021年1月末を期限とした旧規則機から新規則機への完全移行に向けては、長い期間をかけて入替を実施していかなければならないことに留意する必要があります。

もちろん、これは期限内に入替が完了しないという法令面でのリスクだけでなく、仮に期限の直前に短期間での大量入替を実施した場合、かつての「ぱちんこAKB48」や「~シンフォギア」の様に多台数導入でも集客と稼働に耐え得るヒット機種が登場しない限り、コーナー全体が空洞化するという営業面でのリスクが生じることを示唆しています。

今年の7月以降、大型タイトルの新規則機版が続けて登場する予定であり、営業戦略上、これらの機種の入替を優先してしまうところでありますが、その一方で、バラエティコーナーを短期間で総入替することは難しいことを踏まえ、1~2台の少台数ずつでも、ライトミドルの入替をこまめに行なっていきたいところです。

 

◆ジャンルの広がりにも期待

ここ数年、パチンコ、パチスロでは同一もしくは派生コンテンツによるシリーズ化が進み、新規コンテンツを用いた機種が中々話題にならない環境にありましたが、3月に導入されたパチスロ「Re:ゼロから始める異世界生活」が高稼働を記録し、閉塞感が漂う中で久々に明るい話題を提供しました。

そのヒット要因は各方面で検証されていますが、少なくとも導入前の段階では、作品の名シーンが流れる約5分間のフリーズが話題を呼び、ユーザーの遊技意欲を高める1つのきっかけになったかと思われます。

本機種においても、演出面が作品のファンを惹きつけて行く原動力となり、初期の集客や稼働の底上げに貢献していくかと思われます。むしろバトルをテーマとした演出が多い状況下では、感動や郷愁を全面に押し出した演出はユーザーにとって新鮮に映るかもしれません。

本機種については、「リゼロ」の流れを受け、パチンコのコンテンツジャンルの広がりにも期待したいところです。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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