「Pスーパー海物語IN JAPAN2」導入~「海物語」コーナーの活性化に向けて

今週より、一部の店舗で「Pスーパー海物語IN JAPAN2」が先行導入されました。今年のGW商戦において集客の軸を担う機種の1つであるだけでなく、新規則機初となる「海物語」シリーズのメインタイトルでもあり、これまでの旧基準「海物語」シリーズの様な長期運用が実現できるかも大いに注目されるところです。

 

今回は、各導入店舗の状況をレポートし、運用に際する今後の方向性を検証したいと思います。

 

 

◆設置・導入状況~サブ機種としての導入が中心

今回視察したところ、本機種の導入を機に主に前作「~319ver.」や「沖海4」で減台や撤去、低貸玉コーナーへの移設が行なわれましたが、本機種の設置台数は半島以下となる10台未満が多く、その結果、ほぼ全ての店舗で「大海4」の設置台数が本機種を大きく上回りました。

ここ数年、都内では、「海物語」シリーズだからと言って特別視せず、短期的な売上と粗利の確保を主目的とした話題機種の1つとして扱う店舗も増え始めているのですが、これに該当する店舗であっても、「大海4」には手を加えず、「海物語」コーナーの大幅なリニューアルを実施するまでには至っていません。

また、「海物語」シリーズのみで1フロアを形成している大型店や地域一番店舗などでは、前作「~319ver.」を数十台規模の単位で残し、「大海4」→「~319ver.」に次ぐ、3番手と位置づけていたことも事実です。

 

設置箇所に関しては、各店舗で既に形成されている「海物語」コーナーの一角が大半を占めましたが、「大海4」と本機種とのポジショニングを反映する様に、概ねコーナーの奥や隅の方に配置され、ユーザーの視認性の高いコーナーの入口やメイン通路付近に設置するなど、本機種の存在感をアピールする施策は特に行なわれていませんでした。さらに都内の場合、商圏内で「海物語」シリーズに関する力関係にかなり大きな店舗差が生じていることも影響し、日頃「海物語」シリーズにあまり力を入れていない店舗では、「桜バージョン」や「金富士バージョン」と隣接させ、バラエティの1ラインナップとして扱うケースも見受けられました。

 

この様に、今回は、「海物語」シリーズ全体の稼働が良好な地域一番店だけでなく、「海物語」シリーズにそれほど力を入れない店舗でも「大海4」との主役の座を入れ替えておらず、これまでの「海物語」シリーズのメインタイトル導入時とは明らかに異なる状況にありました。大当たり確率が約319分の1ではないこともあり、導入前の段階から「海物語」シリーズの中では「サブ的な位置付け」と認識していた方が多かったことが窺えますが、今後の「海物語」シリーズの販売動向を踏まえる限り、少なくとも2019年中は、「大海4」を軸とした運用が継続していくことでしょう。

 

◆稼働・ユーザー動向~コーナー移動による集客

 

ユーザーの動向を見ると、50代以上と思われる中高年~高齢の男性比率が50%、女性比率が30%を超え、既存の「海物語」シリーズと同様、中高年~高齢層と女性層が本機種の集客と稼働を支えていることが分かります。しかしながら、これまでのメインタイトル導入時と比較すると、いずれかで空席が生じ、フル稼働を記録した店舗が少なかった点は気になったところです。

GW商戦に向け、本機種と同時導入された新機種が多く、特に若年~中年ユーザーが話題機種「PぱちんこGANTZ:2」の遊技に集中したことが要因の1つと考えられますが、いずれにせよ、新台目当ての若年~中年ユーザーを上手く吸引できず、既存の「海ファン」“プラスα”の集客効果が存分に発揮できなかった点は否定できません。

 

また、その他のミドルスペック版「海物語」シリーズに言及すると、稼働率は概ね50%前後で推移し、本機種の導入が大きなマイナスに至っていないことが分かりますが、逆に捉えれば、本機種の導入を機に「海物語」シリーズ全体の稼動を底上げするなど、相乗効果をもたらしていないことも示唆しています。

今回は既存の「海」ファンの店内移動による集客が主体となり、「海物語」コーナー全体でユーザーの分散を引き起こしてしまった様にも見受けられます。

 

なお、箱積みを実施している店舗を視察したところ、高設定を投入していると思われる台において5箱以上の箱積みが発生し、来店客に出玉感を印象付けていましたが、「大海4」との大きな差を見出せるまでには至りませんでした。「海物語」シリーズにおいても、旧基準機と新規則機の出玉性能の差をファンがどの様に捉えるかは不安視されるところで、一定期間後に「大海4」へユーザーが回帰する動きが生じた場合、ユーザーを引き止めるための対策が求められるところです。

 

◆今後に向けて~「海物語」コーナーの活性化を主目的に

今回の視察では、「海物語」コーナー内を大幅に刷新せず、「大海4」を主軸、本機種をサブと位置付けて運用している店舗が多いことが分かりました。その結果、既存の「海」ファンによるコーナー内移動による集客がメインとなり、「新台目当ての若年~中年ユーザーを呼び込む」「他の海物語シリーズの稼働に好影響を与える」など、従来の大型タイトルや話題機種で見られた“波及効果”を万全に発揮できていないことも示されています。

GW商戦が本格化する4月末以降、現在よりも遊技客数や稼働が上昇していくことが想定されますが、これまでの「海物語」シリーズのメインタイトル導入時と異なる初動が確認されたことから、今後は、既存の「海ファン」にターゲットを特化した運用が求められます。

つまり、本機種を導入する目的や導入で期待される効果は、既存の「海」ファンに新たな刺激と期待を与え、コーナーへのロイヤリティや回遊性を高めるための「海物語コーナーのリフレッシュと活性化」にあり、その意味では、GW商戦だけでなく、定番機の重要性が高まる5月下旬以降の「新台入替自粛期間」も見据え、コーナー全体で捉えた「海」ファンの保持に努めていかなければなりません。

 

また、本機種の登場が当初の予定よりも大分遅れたことが影響し、既存の「沖海4」や「大海4」との入替対象とされるミドル版「海物語」シリーズ最新作の登場時期も現時点ではまだ明らかにされていません。旧基準機から新規則機への完全移行にはまだまだ時間を要すると判断され、この移行期に「海」ファンの離反や流出を抑制していく際にも「コーナーの活性化」は十分な効果を発揮していくでしょう。

 

本機種の導入を機に「海物語」コーナー内の力関係に大きな変化が起こらなかったことは事実ですが、当面は、「サブ的な機種」というポジションをメリットとして捉えた上で、「大海4」との共存を図り、次のメインタイトル登場時まで現在の「海物語」コーナーの遊技客数や稼働を落とさない様に努めていきたいところです。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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