「2019年のGW商戦を考える」

センターを狙え!NAVIマシーン

ゴールデンウィーク(GW)が約1ヵ月後に迫ってきました。今年は各メディアでも大きく報じられている通り、新天皇の即位に合わせて4月27日から5月6日までの10日間が祝日・休日に設定され、祝日法が制定された1948年以来最長となる大型連休が誕生します。

旅行関連会社の調査によると、日本発の海外航空券の予約件数が昨年の約2.5倍に達したようで、かつてない長期の連休を利用して、「海外旅行」を中心とした大型レジャーに参加する気運が高まっていることは事実ですが、例えば、4月27日出発のハワイ6日間のツアー旅行代金は約680,000円とオフピーク時の5倍以上にも達しており、何かと「GW特別料金」が設定される価格面の高さと人気スポットに人々が一極集中してしまう混雑ぶりから、大型レジャー参加に躊躇してしまう人も多いことでしょう。実際、この大型連休を「うれしくない」と答えた人も46%と約半数を占め、特に所得の減少が避けられないアルバイト・パートなどの非正規雇用者にその傾向が強く表われていました。恐らく彼らは「大型連休だからといって特別なことはしない」と既に決めているかもしれません。

 

そう考えると、パチンコ・パチスロに関しては、「安・近・短」が魅力の1つでもあり、

大型連休に向けて特段予定を入れていない人たちが普段の休日と同じ感覚でホールに通うことが想定されます。恐らく、大型連休の余波を大きく受けることはなく、例年のGW商戦と同様の営業が見込めるでしょう。

 

◆不安視される「中だるみ」と「息切れ」

連休期間の長い過去のGW商戦を振り返ると、前半、中盤、後半の3タームで稼働や集客が「上→下→上」という推移を辿る傾向にありました。

つまり、この期間の集客と稼働に関しては、「突入当初はGW商戦向けに投入された話題機種や新機種を目当てにユーザーが来店して上昇」→「中盤に入るとユーザーの新台への関心が薄れたり、負け金額が嵩んだりすることによって減少」→「終盤は旅行や帰省などの家庭イベントを終えたユーザーが復帰して再度上昇」という流れが生まれ、どうしても「中だるみ」と「息切れ」の起こってしまうGW中盤に細心の注意を払われなければなりません。

その意味では、4月27日~5月6日の10日間を回収一辺倒で営業していくことは望ましくなく、中盤とされる4月30日~5月3日のいずれかでユーザーに還元する、或いは負けを減らす営業を織り交ぜていく必要があります。

 

また、この様なGW商戦では、中盤~終盤において、遊技予算の尽きたユーザーが低投資で遊べる甘デジ・ライトコーナーや低貸玉コーナーへと移動する流れにもありました。

 

これらを相関させると、GW中盤は甘デジ・ライトタイプを甘めに活用することによって、序盤で疲弊したユーザーを繋ぎ止め、回復の見込める終盤へと備えていくことが有効かと思われます。

幸いにも、ここ最近の型式試験の状況を反映する様に、甘デジ・ライトタイプの新機種のリリース数は増えており、4月下旬には期待度の高い「Pぱちんこ冬のソナタRemember Sweet version」も投入されます。本機種を軸にユーザーの目を甘デジ・ライトタイプへと向けさせ、客数や稼働が伸び悩む「中だるみ」や遊技予算の尽きたユーザーの来店意欲が減退する「息切れ」に対処していきたいところです。

 

◆ミドルの話題機種不足を埋めるには?

今年のGW商戦に向け、パチンコ営業の軸となるミドルタイプでは、「Pスーパー海物語IN JAPAN2」と「PぱちんこGANTZ:2」が導入されますが、例年と比較して、話題機種が不足している状況には変わりありません。つまり、1つの話題機種で大きな売上や粗利を確保するという“特定機種依存型”の営業が難しく、パチンコ全体の底上げを意識し、“稼働や集客の穴”を少しでも減らしていく運用が求められます。

 

「売上や粗利を確保するミドルタイプ」「集客や稼働を維持する甘デジ・ライトタイプ」と個々の役割を明確にしつつ、「集客や売上のピークをどの日に設定するか」「前半・中盤・後半の各タームでどの機種・ジャンルを強化すべきか」「どの機種、どのタイミングでユーザーに還元していくか」などを設定し、10日間に渡ってメリハリをつけた営業を行なっていった方が良いでしょう。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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この記事の著者

石野 晃
株式会社 矢野経済研究所
サービス産業事業部 上級研究員
2000年、(株)矢野経済研究所に入社。翌年より会員向け情報誌「パチンコパチスロ新機種情報」の編集業務に携わり、パチンコを中心とした機種分析を本格的開始。以降、アンケート調査業務や遊技機メーカーへの開発支援業務などを通じ、業界に様々な意見を進言している。
株式会社 矢野経済研究所
石野 晃
株式会社 矢野経済研究所
サービス産業事業部 上級研究員
2000年、(株)矢野経済研究所に入社。翌年より会員向け情報誌「パチンコパチスロ新機種情報」の編集業務に携わり、パチンコを中心とした機種分析を本格的開始。以降、アンケート調査業務や遊技機メーカーへの開発支援業務などを通じ、業界に様々な意見を進言している。
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