「ユニバーサルカーニバル×サミーフェスティバル2018」開催

センターを狙え!NAVIマシーン

先月25日、東京ビッグサイトにて、サミーとユニバーサル共同によるファンイベント「ユニバーサルカーニバル×サミーフェスティバル2018」が開催されました。

共同開催となってから3回目を迎える今回のイベントでは、昨年に引き続き、ファンの人気投票で選出された歴代機種の試打会、両メーカーの人気機種とコラボレートした様々なアトラクション、ノベルティグッズや限定グッズの販売、人気ライター達によるトークショーやパチスロ対決など、会場の至るところで様々なイベントが行なわれました。

 

この中には、両メーカーが現在普及に努めているコンセプト型機種「ファミスロ」や「JanQ(じゃん球)」を扱った専用ブースも設けられ、試打イベントが実施されていました。

物珍しさも相俟って、ブース内には多くの人が集まっていましたが、恐らく現段階では、いずれの機種も「まだ触れたことのない」もしくは「ゲーム性や演出のルールが分からない」ファンの方が多いと推測され、彼らにとって、実機を体験する絶好の機会だったと言えるでしょう。また、「ファミスロ」ブースでは、パネルの展示と共に「次回ファミスロ化して欲しい機種」のアンケートも実施され、今後の展開も告知されていました。

今回のイベントでは、「新時代の扉が開いています」をキャッチコピーに、2019年以降に登場する最新機種、さらには最新技術を駆使した次世代型遊技機も展示されました。

 

次世代型機種に関しては、「ミリオンゴッド」シリーズをモチーフとしたパチンコタイプとパチスロタイプが1台ずつ設置され、それぞれ、以下の様な説明がありました。

 

タイトル:BROTHER GOD CARNIVAL~神々の饗宴~

3連盤面による全く新しい遊技体験を提供するぱちんこ機。それぞれの盤面で独立した抽選が行なわれており、同時進行で3つのゲームを楽しむことができる。中央には超巨大可動型アタッカー演出が搭載され、大当たり時ではこれまでにない高揚感が味わえる。

ぱちんこ最大級の映像領域も備えており、その映像表示にはプロジェクターを4基使用。リアプロジェクションによるメイン映像に、フロントプロジェクションによる投影を組み合わせて立体的な映像表現が可能となっている。

 

タイトル:BROTHER GOD CARNIVAL~神々の饗宴~

筐体上部のバーサライタによる立体的な演出、湾曲スクリーンによる迫力ある映像領域、物理ボタンを廃したリアプロジェクションによる先進的なコントロールパネル、それらが一体化して美しいアーチ状のパチスロ筐体を構成している。メダルレスタイプの遊技機となっており、筐体下部には下皿ではなく、大口径のスピーカーが配置されている。

機能面では筐体間のワイヤレス通信によるコミュニケーション機能や演出連動機能などが盛り込まれている。また、筐体横に置かれたサイネージにもリアプロジェクションによる独立型モニターが搭載され、サンド機能も統合された新設計となっている。

 

現在のホール内の構造や遊技規則を踏まえれば、実現不可能な機能やデザインも多く含まれており、あくまでも参考出品という意味合いが強い展示でしたが、いずれも演出を動画に収めようとする多くのユーザーで人だかりができていました。

近未来感を強く醸し出したフォルムということもあり、仮にこれらのマシンが実用化され、ホールに設置された場合、これまでの概念を覆す様なホール空間を演出でき、パチンコ・パチスロの新たな可能性をユーザーに印象付けられるでしょう。

 

また、各コンテンツの専用ブースでは、サミー製「エウレカセブン」シリーズや「ツインエンジェル」シリーズのコンセプトモデルも展示されました。こちらもデモンストレーションが行なわれる毎にコンテンツファンの注目を集めていましたが、上記のコンセプトモデルと比較すると、より実用化を意識したモデルとされており、「近い将来登場するかもしれない機種」として、ファンの期待感を高めていた様に思われます。

 

今回、6号機が満足に適合していない環境下で実施されたこともあり、未発表機種の最速試打会など、イベントの目玉に不足していた印象は否めませんでしたが、それでも当日は16000人が来場し、会場内は終始賑わっていました。

昨年よりも来場者数が1000人ほど低下してしまったことは事実ですが、ギャンブル依存症問題、遊技規則改正、旧基準機の撤去、参加人口の減少など、業界の低迷や閉塞感を象徴する報道が続く中、久々に活気や元気を感じさせる話題だったと言えるでしょう。

 

これは大きな話題がなくても、日常的かつ純粋にパチンコ・パチスロやコンテンツを愛好するファンが16000人も集まったことを意味しており、パチンコ業界の持つ“底力”と捉えることもできます。

換言すれば、苦しい状況の中でも単日開催のイベントで1万人以上を集客できる底力をまだ持っており、今後は、この“底力”を糧にして、様々な環境変化を乗り越え、業界を再び安定させることを考えていかなければなりません。

当然ながら、そのためには、離反者をこれ以上増やさないことが重要になりますが、過去の歴史を遡れば、期間の経過と共に業界を活気付ける何かしらの好材料が登場し、我慢を強いられるばかりではありませんでした。

仮に遊技規則や規格などでの制約が大幅に緩和されていけば、今回展示されたコンセプトマシンの様な、これまでのパチンコ・パチスロの概念を覆す機種が登場する可能性も決してゼロとは言えず、業界にとって大きな転機を迎えるかもしれません。

 

まだまだ我慢が必要ですが、当面は新時代へ向けて、底力となるファンと共に現在の環境を乗り切ることが望まれます。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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この記事の著者

石野 晃
株式会社 矢野経済研究所
サービス産業事業部 上級研究員
2000年、(株)矢野経済研究所に入社。翌年より会員向け情報誌「パチンコパチスロ新機種情報」の編集業務に携わり、パチンコを中心とした機種分析を本格的開始。以降、アンケート調査業務や遊技機メーカーへの開発支援業務などを通じ、業界に様々な意見を進言している。
株式会社 矢野経済研究所
石野 晃
株式会社 矢野経済研究所
サービス産業事業部 上級研究員
2000年、(株)矢野経済研究所に入社。翌年より会員向け情報誌「パチンコパチスロ新機種情報」の編集業務に携わり、パチンコを中心とした機種分析を本格的開始。以降、アンケート調査業務や遊技機メーカーへの開発支援業務などを通じ、業界に様々な意見を進言している。
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