「CRルパン三世LAST GOLD」~安定性の高い旧基準最後のルパン~

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平和より、「ルパン三世」シリーズの最新作「CRルパン三世LAST GOLD」がリリースされました。1998年の第1作目登場から20周年を迎えたシリーズ機の第10作目にあたります。

今回は、30年ぶりのTVシリーズとして2015年10月~2016年3月に日本テレビ系列にて放映された「ルパン三世パート4」を演出のベースとし、一部本機種オリジナルのストーリーも盛り込みました。

 

 

スペック面では、シリーズ初となる出玉2400個の16R大当たりを搭載し、特図2での16R比率を70%にまで高めた点が大きな特徴です。この16R大当たり比率の内訳を見ると、16R確変が50%を占め、これまでの出玉2400個の機種と同様、16Rの連鎖で強い一撃性を発揮できる仕様としていますが、その一方で、16R通常も2割設け、まとまった出玉を獲得した状態で連荘を終了できる安心感や納得感にも配慮されています。少出玉で連荘が終了してしまうリスクは最小限に抑えられており、この出玉2400個のメリットはより多くのユーザーが享受できるかと思われます。

 

また、電サポ状態においては、時短と確変を組み合わせたモード「GOLDEN TIME100」と内部確変が確定するモード「無敵」を行き来する様にし、規定回転内に大当たりを目指すSTタイプの緊張感と次回大当たりが確定するループタイプの安心感を併せ持っています。一旦「GOLDEN TIME100」に突入すれば、常に内部確変を期待しながら遊技することが可能で、遊技進行のメリハリ感も良好と言えるでしょう。

 

ゲーム性や演出に着目すると、新規のストーリーを採用したことにより、映像や登場キャラクターは一部変更されていますが、通常時のステージや画面構成、タイプライタ予告、不二子ZONEなどのチャンスアップ予告、リーチ成立以降にも信頼度が大きく上昇する演出構成、キャラクターの増加と共に大当たりへと近づくプロセスなど、あらゆる箇所において、前作のシステムやフローを踏襲し、「ルパン三世」シリーズとしての王道性を強く打ち出しました。

真新しいギミックやゲームシステムは特段見当たりませんが、「ルパン」シリーズを1度でも遊技したことがあれば、即座に親しむことができ、導入初期段階から「ルパン」ファンを強く吸引できる「掴み」に長けた面が窺えます。

 

総じて、今作は、新規則機で射幸性の低下が余儀なくされる市場環境を反映し、スペック面で出玉性能を強化する一方、その他のゲーム性やデバイス、ギミックでは、「ルパン」らしさを追求し、「ルパン」ファンの期待を裏切らないことを重視したシリーズ最新作と言えそうです。

 

◆「ルパン三世」シリーズの安定性

「ルパン三世」シリーズは、2013年に登場した「~消されたルパン」が前評判を遥かに上回る大ヒットを記録し、「牙狼」「北斗」「慶次」などと並ぶ、パチンコ営業には欠かせない主軸機としての地位を確立しました。それ以降のシリーズ機においても、「~消されたルパン」の様に“化ける”ケースまでには至らなかったものの、ユーザーの高い注目を集め、集客や稼働で主軸機に相応しい貢献を続けてきた様に思われます。

ある意味、「~消されたルパン」で獲得した「ルパン」ファンを以降のシリーズ機で何とか繋ぎ止め、シリーズ機の人気を確固たるものとしたと判断できます。

 

この経緯を踏まえると、本機種でも、ここ最近のシリーズ機から期待される通りの実績を残せる「安定性」が強みと言えるかもしれません。導入後は「ルパン」ファンの囲い込みを早い段階で実現し、中長期的な運用の見込めるバリエーションとしてのポジションを確立していった方が良いでしょう。

 

さらに、前作「~Lupin The End」やバージョン機「不二子~」が導入から1年以上が経過した現在でも数千単位の店舗で設置され続けている状況を踏まえると、シリーズ機としての根強い人気も健在で、旧基準機から新規則機へと入れ替えなければならない2021年1月末までの長期的な活用も視野に入れることができます。特に旧基準機の残りコマ数がさらに減っていく2019年以降を見据えた場合、従来の「ルパン」ファンだけでなく、一撃の出玉を求める投機的ユーザーが定期的に遊技することによって、一定期間後に稼働や売上が下げ止まっていく可能性も否定できません。

 

まさに「移行期間を乗り切る」という意味でも希少な機種と言え、基本的には、減台や低貸玉コーナーへの移設を交えながらも、長く活用していくことを念頭に置く必要があります。

 

◆最後に

これまで、「ルパン三世」シリーズは、他の主軸機の様にマックスタイプ一辺倒でメインタイトルが登場してこなかったこともあり、「ルパン=高射幸性」というイメージがユーザーには定着していません。コンテンツそのものの人気や知名度も高く、20~40代の男性に止まらず、女性層や50代以上の中高年層にも注目機種としての期待感を植え付けられるメリットがあります。

 

このユーザーの「間口の広さ」とシリーズ機としての「安定性の高さ」を活かしつつ、あらゆるユーザーを集客し、2019年の良好なスタートダッシュを切っていきたいところです。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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この記事の著者

石野 晃
株式会社 矢野経済研究所
サービス産業事業部 上級研究員
2000年、(株)矢野経済研究所に入社。翌年より会員向け情報誌「パチンコパチスロ新機種情報」の編集業務に携わり、パチンコを中心とした機種分析を本格的開始。以降、アンケート調査業務や遊技機メーカーへの開発支援業務などを通じ、業界に様々な意見を進言している。
株式会社 矢野経済研究所
石野 晃
株式会社 矢野経済研究所
サービス産業事業部 上級研究員
2000年、(株)矢野経済研究所に入社。翌年より会員向け情報誌「パチンコパチスロ新機種情報」の編集業務に携わり、パチンコを中心とした機種分析を本格的開始。以降、アンケート調査業務や遊技機メーカーへの開発支援業務などを通じ、業界に様々な意見を進言している。
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