パチスロ旧基準機撤去へのカウントダウン始まる

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3月14日に開催された全日遊連の全国理事会の中で、パチスロの「新基準に該当しない遊技機」の設置比率に関する説明が行なわれました。4月24日に開催される次回理事会にて具体的な対策やスケジュールが決定するようですが、各種サイトの情報などをまとめますと、2019年1月末と2020年1月末までに設置比率を10%ずつ下げ、2021年1月末での完全撤去を目指しているそうです。
なお、日遊協の発表では、2018年1月末時点における旧基準機の設置台数は42万6,012台、設置シェアは25%で、このうち高射幸性遊技機が8割を占めております。まずは来年1月末までに10%の設置シェア、台数にして約17万台の削減を目指さなければなりませんが、現在、旧基準機の中でも設置台数の多い「バジリスク~甲賀忍法帖~絆」や「ミリオンゴッド-神々の凱旋-」「ゴーゴージャグラーKK」「沖ドキ-30」は仮に認定が認められていた場合、2019年末~2020年夏頃まで設置できます。
主力タイトルを残しながらの段階的な入替が可能で、パチンコのマックスタイプを完全撤去しなければならなかった2015~2016年当時と比較すると、スケジュールにはゆとりがありそうです。

◆今後の入替計画
旧基準機の撤去を推し進めていくためには、現行規則に該当する機種、つまり6.0号機がある程度出揃うことが前提にあり、その対策の1つとして、1月31日に回胴式遊技機製造業者連絡会からATを認めるなど、ゲーム性を実質的に緩和した自主的な措置(6.0号機基準)が発表されました。ただ、6.0号機基準の遊技機は4月1日から型式申請が開始され、実際に市場に投入される時期は早くても秋頃と言われております。
この点を良い方に解釈すれば、少なくとも今年の秋までは、旧基準機を設置した現状維持の状態でのパチスロ営業が可能になりますが、逆に2019年1月末までに設置比率の目標値をクリアするためには、わずか3~4ヶ月の短い期間で旧基準機から新基準機へと入れ替えていかなくてはなりません。2018年以降、5.9号機基準のARTタイプやA/A+RTタイプが定期的にリリースされていますが、販売台数が1万台を越えた機種が「アイムジャグラ-EX-AEグリ-ン」「不二子タイプA」「押忍!番長A」の3タイトルしかなく、今後も5.9号機で対策していくことは難しいでしょう。つまり、6号機が登場した時点で台数規模にして10万台以上の大型入替を短期間で行なうことを予め覚悟しておかなければなりません。
また、例年、秋~年末の間は、年末年始商戦に向けて、ユーザーを集客するための新台入替も必要です。これらを踏まえると、大型入替に耐えられる様、現段階から入替予算をきちんと確保していくことが望まれます。

さらにパチンコ、パチスロ共に大型タイトルが登場せず、ここ数ヶ月、遊技機の購入を控える状況が続いていましたが、6月以降、パチンコで集客や売上の柱となり得る大型タイトルの登場がいくつか噂されています。恐らく盆商戦前まではパチンコ、盆商戦以降はパチスロへと入替予算を多めに振り分けなければならず、効率の良い投資を実現するためにも、パチンコ・パチスロの予算配分と投資計画を今一度見直した方が良いかもしれません。

◆2018年は「ジャグラー」対策が重要
旧基準機の中でも設置シェアの高い「バジリスク~甲賀忍法帖~絆」や「ミリオンゴッド-神々の凱旋-」「ゴーゴージャグラーKK」「沖ドキ-30」は仮に認定が認められていた場合、撤去期限は2019年12月以降と1年半以上先になります。それに対し、「ジャグラー」シリーズは2012年2月の時点で既にみなし機として扱われているタイトル、もしくは2017年内に認定満了日を迎えてしまうタイトルが多く、2018年の旧基準機撤去を推し進める際には、「ジャグラー」対策も非常に重要となってくるでしょう。恐らく、認定満了日と時期を合わせる様にして、5.9号機の「ジャグラー」シリーズが次々と発表されていくと予測され、先ずは、これらとの入れ替えを極力行なっていかなければなりません。特にAタイプにおいては、6号機になると5.9号機からの更なるスペックダウンを余儀なくされます。Aタイプの中で射幸性レベルのソフトランディングとユーザーのスムーズな移行を図る意味でも、5.9号機の「ジャグラー」は大きな役割を担っています。

仮に様々な諸事情により、5.9号機との入替がスムーズに実行できなかったとしても、現在いる「ジャグラー」の遊技客数を減らさないことを視野に入れなければなりません。

当初の予想通り、6.0号機基準の発表から約1ヶ月半という短い期間で旧基準機撤去の話題が出てきました。ただ、2018年こそ短期間での大量入替を行なわなければなりませんが、以降は段階的な撤去が可能で、わずか半年間で4号機から5号機へと入れ替えた2007年頃よりも、ゆとりのあるスケジュールを組むことができます。
先ずは現在の主力タイトルの撤去期限を再確認し、旧基準機を中心とした営業から徐々に脱していくイメージを持っていった方が良いでしょう。

この話題については、4月以降、撤去に向けたスケジュールや対策が正式に発表された際に改めて触れたいと思います。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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この記事の著者

石野 晃
株式会社 矢野経済研究所
サービス産業事業部 上級研究員
2000年、(株)矢野経済研究所に入社。翌年より会員向け情報誌「パチンコパチスロ新機種情報」の編集業務に携わり、パチンコを中心とした機種分析を本格的開始。以降、アンケート調査業務や遊技機メーカーへの開発支援業務などを通じ、業界に様々な意見を進言している。
株式会社 矢野経済研究所
石野 晃
株式会社 矢野経済研究所
サービス産業事業部 上級研究員
2000年、(株)矢野経済研究所に入社。翌年より会員向け情報誌「パチンコパチスロ新機種情報」の編集業務に携わり、パチンコを中心とした機種分析を本格的開始。以降、アンケート調査業務や遊技機メーカーへの開発支援業務などを通じ、業界に様々な意見を進言している。
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