ファンが納得の出来ない機械性能
お盆営業真っ只中、当然平常営業よりは厳しい状況にファンは対峙しなければなりません。特に今年は将来への不安や、登場する新たな機械のほとんど不調に終わっているために例年より高い利益を要求される可能性が高いかと思います。
それにしてもファン達は打たれ強いなというのが率直な感想です。常日頃から何に感謝しているのか理解に苦しむファン感謝デ-や、グランドオープン・リニュ-アルオープン、それに加えてお店の立て看板には何らかの高状況を匂わす文字、それを通り越して常連さんに何らかの期待を示唆するような言葉など枚挙にいとまはありません。
ここでこういったホールに対して批判をしようというつもりはさらさらなく、このような状況に陥った状況を分析してみたいのです。
もちろん基本的に機械代自体高額で耐用年数(月数といったほうが妥当かもしれません)が短いといった問題、高い交換率やまたそれに沿って開発された機械は何らかのアクシデント的な状況でのみ勝利が見えるという遊技スタイルが勝利を更に遠いものにしているのですが、CR機のころパチンコはそういうものだという認識で皆遊技しており一定の理解の上での遊技参加であったと思います。P機で問題としたいのはやはりそのバランスの悪さの一語に尽きると思います。
基本的に通常時ベースが上昇しているのですから、同一の特賞確率であればスタ-ト値を下げるか平均TYを下げるかの選択肢となるのですが、実はそこはそれほど大きな問題では無いような気がします。
率直に言うと風営法の規定も設ける人の偏った見識の成せる業としか思えないのですが、そもそも行政や警察関係のパチンコ営業に対するクレームは射幸性という言葉に集約されすぎているきらいがあります。つまり一時的な大量の遊技球もしくはコインを発生させる機能を有しているからこそ依存症となり社会問題化するのだという論理です。玉もしくはコインが出ない状況、つまり低い出玉率に対して大規模な言及をしていた例を私は知りません。その証拠に保通協の申請試験でも特賞が発生しない状況つまり通常ベースのみの低い試験結果(新・旧風営法ともに10時間で50%以上あればよい)でも適合します。設計値通りに特賞発生しないことに一様の理解を示しているように見えますが、出ない紛れは容認され、出る紛れは容赦できないという一方的な論理には閉口してしまいます。
このように偏った法の下設計された機械は通常時の売上の低下のみならず、特賞時間・電サポ時間を長期化するが故に、通常時自体の縮小を呼び起こします。これが更に売り上げの縮小を招くためにCR機と同等に玉利益をあげるためには利益率自体を上昇させなくてはならなくなります。
20年以上前の高ベ-ス機の時代は1回交換もしくはラッキーナンバ-制を行うことで売上の抑制を抑え交換率の低さは1度で得られる特賞出玉の多さでカバ-出来ましたが、現在のP機は最大1500発ですからそれも難しいものにしています。
高交換・等価交換を維持するためには売り上げにとってマイナスとなる要因を減らす努力が必要となり、低交換・非等価交換の場合は少ない獲得球数を何らかの付加的要因で増加させる努力が必要とされると思うのですが、現状の遊技試験における出玉率の上限の低さを考慮すると前者の方がまだ実現の可能性が高いと思います。
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