パチンコは勝率だけが次回遊技意欲の原動力か?

真剣勝負!銀玉一球入魂

パチンコ遊技機の歴史は、やはりファンの遊技満足度の向上の歴史と換言しても良いと思います。その時の時世・遊技環境等で可能な限り満足を与える機械を開発し続けることがメーカーの使命とも言えます。

まだ交換率が40個主流の時代、基本的な出玉率は優に100%を超えていたので、ファンの関心はいかに持ち玉遊技を持続させるかが重要なことであり、逆にホール側としては出来るだけ売上を上昇させ、玉は出るものの最終的にホールの利益になるような機械を望んでいたことと思います。

時は流れ出玉率が100%前後が主流となると、最終的には持ち玉は尽きてしまうというのは自明の理でありファンも理解の上での遊技となります。
等価交換以外では貯玉再プレイをすることで、投資金額を減らし、更に初当たり終了後に即止めをするという戦略で、何とか無駄な投資を抑えることで負けを減らすというある意味消極的な遊技スタイルも常態化しています。
そのような環境下でファンが同一の機械を何度も足を運んで遊技するためには、やはり何らかのトリガーを引いて機械が壊れたのではないかと錯覚するほどの瞬間出玉を体感したいと望むからに他ならず、そのトリガーをどこに置くかが現状の遊技機開発で最も重要な箇所となっているかと思います。

確変継続率が65%までと言う縛りの中で、トリガーの一つの要素が抹殺されてしまった条件の中で、MAX・TYの大きさと、RUSH機能が残されたトリガー要素になっているのが、今日のパチンコ機の姿かと思います。
勿論勝率の高い機械、つまり勝つことの多い機械はお客さんの潜在意識の中で都合の良い経験則として、いつまでも存続しており遊技台選択の際に記憶の片隅から表れやすいのですが、基本的に出玉率が高い状況でもないのに、勝率が高いというのは逆にいうと敗北の際の損失も大きいはずです。つまりギャンブル性の高い機械ということなのですが、こういった機械は実は非常に大きな敗北を招きやすく、”負の記憶“として残ってしかるべきなのですが、ぱちんこファンと言うのはどうやら楽観的な方が多くて、この不都合な記憶はなかったことにするケースも多いのかと思います。

さてこの点とは別に遊技機種選択の動機付けとして、過去の遊技経験の中で“ここでこういった展開になれば勝っていた”という好都合未来予測というのも重要だと思います。展開次第では勝利の図式が見えるという道筋が多い程お客さんの遊技意欲は増加するものだと思います。
となれば現在のミドル機の持つアイテムとして、MAX・TYの大きさやRUSH機能の威力というのは何かしらの形でこの道筋を描けるものでなくてはならず、又多様な道筋も必要かと思います。

例えば真・北斗無双は継続率の高さとMAX・TYの大きさで圧倒性があるのですが、この継続率に関しては現行規則ではいかんともし難い為、MAX・TYの大きさとRUSH機能の威力の組み合わせとなってしまうかと思います。
勿論この両者を最強レベルにするのはスペックとして成立しません。ただし特賞とRUSH機能の組み合わせや、ある条件下はでRUSH機能に突入するという演出的な意味合いを加味した特賞の存在と言うのは、お客さんに勝利体験の道筋を描いてもらう意味において貢献度は高いのではないでしょうか。

そういう意味で今回のCRぱちんこウルトラセブン2はMAX・TYとRUSHの組み合わせや、電サポ回数限定の確変当たりの存在がそれに該当し、お客さんに多様な勝利パターンを想像していただけるスペックと言えるでしょう。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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この記事の著者

本田 正豪
株式会社ピーマップス
専務取締役
元大手メーカーのパチンコ開発者。ゲージ設計・スペック設計・遊技機企画に携わって、数多くの機種を世に送り出す。現在はメーカー様、ホール様への支援業務(アドバイス・講師・技術指導等)を中心に活動中。年間300日以上パチンコ台と向き合い日々真剣勝負!
株式会社ピーマップス
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専務取締役
元大手メーカーのパチンコ開発者。ゲージ設計・スペック設計・遊技機企画に携わって、数多くの機種を世に送り出す。現在はメーカー様、ホール様への支援業務(アドバイス・講師・技術指導等)を中心に活動中。年間300日以上パチンコ台と向き合い日々真剣勝負!
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