トキオスペシャルの存在意義

真剣勝負!銀玉一球入魂

羽根物としてはもう主役と言っても過言ではないトキオシリーズですが、今回のスペシャルで第三作目となります。

本来初代トキオの認定切れを睨んでの発売と伺っておりまして、初代のデラックスを外すパターンが多いのかと思いきや以外にプレミアムからの入れ替えも散見します。
どのトキオが良いのかは個人の嗜好にお任せするとして、今回のトキオはどう異なるのかを私なりにまとめてみようかと思います。

まず、始動口賞球が7個と大きくなり、DSシリーズを彷彿とさせる高ベースかと思いきや役物賞球は3個に減少しており、例えば始動口4個賞球のプレミアムと比較すると通常ベースは、

① プレミアム=S1×4個+S×拾い率×10個+BY
② トキオスペシャル=S1×7個+S×拾い率×3個+BYとなります。

という計算式となります。

ともにSを3.5、S1を4.0とし、拾い率はともに45%、BYを10としますと通常ベースはプレミアム=41.75、トキオスペシャル=42.73となり、それほど大きな差異ではありません。ただここで注意したいのはプレミアムは拾い率の変化がベースに大きな影響を与えるのに対して、トキオスペシャルは始動口入賞率がベースに大きな影響を与えるという根本的な違いがあるということです。拾い率が変わるというのはTSが良くなるだけではなく、通常時ベースも上がるという二つのメリットがあった従来の羽根物の概念に対して、トキオスペシャルはTSの向上こそ効果があっても通常ベースにはそれほど寄与しないという面を持ちます。

逆にトキオスペシャルは始動口入賞率が上がると、通常ベースの向上には飛躍的な効果を見せます。特に始動口の増加はこの機種の特性上記憶装置が無いので、スタートの値の上昇にはそれほど大きな効果はないので、遊技者から見ると“鳴きはあまり変わらないのに”出るねと言ったイメージを植え付けやすいのかも知れません。
こういった事を加味すると、このトキオスペシャルは多様な使い方を可能にしているとも言えます。

話を役物に移すと通常ルートとスペシャルルートの2ルートの存在は従来通りなのですが、通常ルートは前後2か所で回転体に絡むようになっており、どちらが有利・不利と断言は出来ませんが、どうやら台によって自然発生の味付けと言いますか、もしくは偶然なのかもしれませんが、有利なコースが出来上がっているような気がします。これはトキオシリーズ共通で言えることなのですが、スペシャルルートに行きやすい、行き辛いといった癖の差、又通常ルートでのV入賞率の差や入賞の仕方の違いなど多様な構成で癖が出来上がっているような気もしますので、このトキオスペシャルもその傾向は踏襲されているようです。

最後はゲージの話ですが、この機種を打って唸るシーンとして絶妙な角度と位置に配置された羽根横の逆三角のバラ釘の存在ではないでしょうか、この釘の影響は計り知れず、微細な変化で拾い率が変化するだけではなく、羽根に乗る箇所も変わります。ご承知のようにこの役物は通常時、役物内部の回転体は停止状態にあり、始動口入賞で動き出すため、羽根に乗るタイミングや、場所はV入賞にとってかなり重要となります。そういった役物特性を考慮した上でのこのバラ釘の位置はまさに秀逸と言う他はありません。

※ 当サイトで使用しているホールや機械の画像はすべて許可を取り撮影し、掲載しております。

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この記事の著者

本田 正豪
株式会社ピーマップス
専務取締役
元大手メーカーのパチンコ開発者。ゲージ設計・スペック設計・遊技機企画に携わって、数多くの機種を世に送り出す。現在はメーカー様、ホール様への支援業務(アドバイス・講師・技術指導等)を中心に活動中。年間300日以上パチンコ台と向き合い日々真剣勝負!
株式会社ピーマップス
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元大手メーカーのパチンコ開発者。ゲージ設計・スペック設計・遊技機企画に携わって、数多くの機種を世に送り出す。現在はメーカー様、ホール様への支援業務(アドバイス・講師・技術指導等)を中心に活動中。年間300日以上パチンコ台と向き合い日々真剣勝負!
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